アニマルウェルフェアの国内外の動きに要注目!

2008/2/22 金曜日

Filed under: — djito @ 16:48:43 発表会, 業界情報

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北海道畜産技術連盟、(社)北海道酪農畜産協会主催による「平成19年度 畜産関係新技術発表会」が2月21日に札幌市内で開催され、そのなかで、東北大学大学院の佐藤衆介教授による、「アニマルウェルフェア-国内外の状況と研究ニーズ-」と題した特別講演が行われた。以下はその内容の一部。

アニマルウェルファアは欧米で急速にその対応が広がっており、わが国でも農水省、環境省、関係機関で「家畜福祉に配慮した家畜の取り扱いに関する検討会」が行われている。乳用牛に関しては今年度に原案、来年度には最終案が決定される予定。
「アニマルウェルフェア」と「動物愛護」は異なるものである。この違いを知っておく必要がある。動物愛護は命重視、情緒的であり、人間中心的である。一方、アニマルウェルフェアは家畜の自由を科学的にとらえようとするものである。

EUでは2010年開始に向けた、動物保護と福祉に関する行動計画が策定され、23.8億円もの予算をかけた研究プロジェクト(Welfare Quality)が行われている。
またEUでは、アニマルウェルフェアを付加価値として、それに取り組んでいる農場の生産物である牛乳や肉などを差別化商品として、普通より1~2割価格を高くして販売する動きも広がっている。さらにEUは、南米やアジア(中国も)をターゲットとした戦略も進めている。

日本での搾乳牛のアニマルウェルフェアの調査および評価方法は今のところ、以下がポイントとなっている。
○繋ぎ飼い68%、健康問題多い(乳房炎)、○繋ぎ飼い農家の27%に運動場あり、○衛生環境、物理環境、敵対行動制御は良好、○実行要求の高い正常行動をどうするか? 社会行動(群飼)、運動、舌を使う行動
○断尾、除角をどうするか? そして、①衛生管理面の充実、②コンフォート畜舎整備、③取り扱い・処置方法の改良、④時間制限放牧・放飼研究に着手する(抗病性)

「おいしさ」「健康」「ライフスタイル」をキーワードに新商品17品、改良品34品を発表 日本ミルクコミュニティ

2008/2/14 木曜日

Filed under: — djueda @ 17:42:22 発表会

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 日本ミルクコミュニティ㈱は2月14日、2008年春季新商品・改良品発表会を開催した。今回の新商品開発は「おいしさ」「健康」「ライフスタイル」をキーワードに新商品17品、改良品34品、合計51品を発表した。
 2008年度開発キーワードは「おいしさ」「健康」「ライフスタイル」。その上で春季は「期間商品の商品力のさらなる強化」「ターゲット層の特徴的なライフスタイルに着目した商品開発」「機能性を訴求・強化できる商品の開発」「おいしさを具現化する(乳の持つおいしさ、製法のこだわり)」という基本的な考え方で開発した。

 新商品発表会に先立ち小原實代表取締役社長が挨拶のなかで、
「①かつてない規模の農産物の世界的な需給逼迫と価格高騰。このような状況下で企業経営は、原料・資材、燃料費などの高騰により強い影響を受け、一段と厳しさを増している。②牛乳・乳製品の需給環境は逼迫基調に転じている。また飼料価格が急騰しており、酪農経営に深刻な影響を及ぼしており、平成20年度には、飲用向け乳価値上げとなる。弊社も1月25日に希望小売価格改定の案内させていただき、お客様・お取引先様の理解を得て、国内酪農基盤の維持を図っていく。③相次ぐ食品偽装・不正発覚は、消費者の食品企業に対する不信感を招き、食に対する目はさらに厳しさを増している。すべての食に関わる企業には改めて安心・安全の確保の徹底が求められている」と述べた。
 また、平成20年度は、中期3カ年経営計画の最終年度に当たり下記の5点について取り組んでいくとした。
(1)30年ぶりの飲用乳価値上げを受け、牛乳の価格改定を実施し、お客様・お取引様のご理解を得て適正価格の形成に努力していく。
(2)乳製品、原料・資材、燃料費高騰に対応する吸収策を講じる。
(3)ローコストオペレーションの徹底継続を図る。
(4)牛乳、野菜系飲料、はっ酵乳、デザートなどを重点カテゴリーと定め、シェア拡大に努める。
(5)相次ぐ企業の不正発覚により、企業と社会との関係性が改めて問われている。したがって品質向上への取り組み、コンプライアンスの徹底、環境への配慮など一層のCSR(企業の社会的責任)を推進していく。

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 今回の新商品として、「毎日骨太3つのチカラ コーヒー風味(1000ml、500ml)」「農協健康菜黄色のフルーツ&ベジタブル」「ぎゅっとつまった400 野菜と果物GABAプラス」「生きて届けるビフィズス菌ヨーグルト 赤ぶどう」「栗原さんちのおすそわけ こっそりカフェラテプリン」などの発表があり、試飲・試食が行われた。

【問い合わせ】
日本ミルクコミュニティ㈱・お客様センター
フリーダイヤル 0120-464-369(9:00~17:00)
http://www.megmilk.com/

「人・牛・大地の融合~ロマン実らせた放牧酪農~」と題して発表した小栗隆さん・美笑子さん(北海道・八雲町)が平成19年度畜産大賞を受賞

2008/2/4 月曜日

Filed under: — djueda @ 19:53:21 発表会

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  (社)中央畜産会は2月4日、都内・パストラルホテルにて平成19年度畜産大賞の業績発表および表彰式を開催した。
 本年度の畜産大賞には、経営部門12事例、地域畜産振興部門16事例、研究開発部門11事例の応募があり、各部門において最優秀賞と優秀賞を各1事例選出し、そのなかから畜産大賞を選出した。本年度の畜産大賞には、経営部門で「人・牛・大地の融合~ロマン実らせた放牧酪農~」と題して発表した小栗隆さん・美笑子さん(北海道・八雲町)が輝いた。
 小栗さんは、平成9年から濃厚飼料多給型から放牧に飼養形態を変えた。草地面積は約60haで経産牛46頭、育成牛24頭を飼養し、年間出荷乳量312t、チーズ工房向けに1600kgを生産している。現在放牧地は化学肥料を使用せず、消費者の求める安全・安心を追求している。また、放牧地は10ha、13haの大牧区で放牧を行い、効率的な飼養管理を実現している。放牧転換後は、経産牛1頭当たり乳量は9000kg台から7000kg台に減少したが、生乳1kg当たりの生産コストは42.1円と削減に成功した。酪農部門の所得は約1300万円(家族労働1人当たり所得:548万円)、経産牛1頭当たり所得30.5万円、所得率47%という高所得率を実現している。
 審査委員長の栗原幸一麻布大学名誉教授は畜産大賞の選考理由として、「バイオエタノールによる穀物飼料価格が上昇しており、飼料自給率を上げることが最重要課題である。この事例が問題打開に向けての一つの有力な方向性を示していることが感じれるからである」と述べた。

そのほかの受賞者は以下のとおり
《最優秀賞》
(地域畜産振興部門)
■「山間地域における肉用牛増頭の取り組み~山間地という悪条件を克服し、地域ぐるみの力が生んだ『6500頭』~」
宮崎県西臼杵郡高千穂町 高千穂地区農業協同組合 畜産部
(研究開発部門)
■「家畜体外受精卵生産用無血清培地の開発と製品化」
㈱機能性ペプチド研究所 研究部(代表:星 宏良)

《優秀賞》
(経営部門)
■「地域資源『ワインの搾りかす』を飼料に活用~『甲州ワインビーフ』ブランドを確立し、売上げは3億円を突破~」
山梨県甲斐市 小林 輝男さん・孝子さん
(地域畜産振興部門)
■「消費者の求める卵・農産物を作り50年~本物にこだわり地域農業と歩んで来た養鶏の先駆者~」
青森県南津軽郡藤崎町 常盤村養鶏農業協同組合(代表:石澤 善成)
■「6山6里方式による新たな肉用牛生産の展開~東北初の周年預託による肉用牛振興と地域の活性化~」
岩手県奥州市 岩手ふるさと農業協同組合(代表:門脇 功)
(研究開発部門)
■「吸引通気式対比か処理方式等による家畜排せつ物資源化システムの開発」
吸引通気式堆肥化システム研究開発グループ(代表:本田 善文)

《特別賞》
(経営部門)
■「借入金ゼロに向かって努力を続けてきた和牛肥育経営~借入金が教えてくれたもの~」
新潟県長岡市 田口 正一さん
(地域畜産振興部門)
■「時代のエース はまぽーく~食品循環・食育・地産地消~」
神奈川県横浜市 横浜農業協同組合 食品循環型はまぽーく出荷グループ(代表:鈴木 孝利)
詳細は「畜産大賞ホームページ」より
http://group.lin.go.jp/grand_prix/

平成19年度 全国優良畜産経営管理技術発表会

2007/11/5 月曜日

Filed under: — dj-shima @ 15:29:40 発表会

 (社)中央畜産会・(社)全国肉用牛振興基金協会主催、農林水産省後援による「平成19年度 全国優良畜産経営管理技術発表会」が11月2日、東京都内のホテルで華やかに開催された。
 会場では、全国20道府県の地方審査委員会により推薦された26事例のうち、現地調査確認などの審査を経て残った12事例の経営発表が行われた。
 発表後、審査委員長の横沢功氏(岡山大学大学院環境学研究科教授)含む計9名の審査員による厳選なる審査が行われ、審査講評のなかで横沢氏は「今年はとくに、食の安全・安心や、資源循環に対する取り組みに視点を置き審査を行った」とした。審査の結果、肉牛および養豚経営を含む4事例が最優秀賞を受賞し、酪農経営部門では『家族で楽しむ酪農生活―持続可能なシンプル経営―』とのテーマで発表を行った、北海道中川郡の小林治雄さん・富士子さん夫妻が最優秀賞を受賞した。
 小林さん夫妻は、全国誌に掲載された中川町の就農広告をきっかけに17年前に就農。年間総産乳量は28万2118kgであり、経産牛37頭をタイストールで飼養する。経営が評価された点として横沢氏は、「経営の意思決定は夫婦二人で必ず行い、また二人の情報の共有が適格な作業の進行に結びついている点、一連の農作業を夫婦二人で楽しみながら行っている点、研修会への積極的な参加や指導を受けながら合理的な放牧方式を確立した点、放牧に適した自家産の乳牛育成に努めている点、体細胞数について6~7万という厳しい自己基準を設定している点」などを挙げ、それらが経営の好結果や、さらには後継者の就農希望にもつながっているとし、今後は後継者の就農を機にさらなる発展が期待されると締めくくった。

《酪農部門 優秀賞を受賞した3事例》
・「夢を求めて」戸部久夫さん・まちよさん(茨城県)
・「私の酪農経営~家族を愛し、乳牛と共に歩む~」新海益二郎さん・尚子さん(長野県)
・「論より食!農場で人を癒す、都会の牧場を現代の桃源郷に!!」チーズづくりで切り開いた市街地の酪農経営 弓削牧場(兵庫県)

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