明治乳業 十勝工場 竣工

2008/2/24 日曜日

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 明治乳業㈱は2月23日、北海道河西郡芽室町に新たに建設した「明治乳業 十勝工場」の竣工式を開催した。
北海道、とくに十勝管内の生乳生産の安定と、北海道経済、さらには生乳需給の改善の一翼を担う同工場の稼動を祝って、道内外から関係者ら約250名が駆けつけた。

●生乳処理量20万tの大規模チーズ工場

 明治乳業 十勝工場は2006年夏から約1年半の歳月をかけて建設した、同社の主力チーズ工場。生乳処理能力は年間20万t(製品ベースで約2万t)で同社帯広工場と合わせた処理量は21万tになる(17万tの増)。
 ここで作られるチーズは、チェダーチーズ、モッツァレラチーズ、ゴーダチーズの3種で、それぞれ直接消費用とプロセス原料用が製造され、多品種多用途のチーズ生産が可能となっている。

●酪農と北海道経済の発展への寄与を目指す

 浅野社長は竣工式の記者会見で「日本のチーズ市場は年約3%で拡大しているが、欧米諸国に比べればまだ1/10程度と極めて少なく、今後も拡大が期待できる」と新工場建設の背景を話し、また「WTOの影響を考えても、チーズは関税率が30%程度とすでに低く、海外製品とも競争できる力を持っている。(国際化に向けて)生乳需給緩和を改善することは、酪農乳業の共通課題であり、さらに自給率向上の観点からも国産チーズを海外製品と置き換えることは意義のあることだ」とチーズの需給調整機能に触れた。
 また浅野社長は、新工場を芽室町に建設した理由を、「北海道の中でも酪農が盛んな地域であり、今後も成長が期待できる場所が、十勝だった。輸送を含めたインフラ整備の面でも、ここ十勝は魅力的な場所だ」と説明した。

●明治乳業 十勝工場の門出を250人が祝う

meiji2.jpg 竣工式終了後、北海道ホテルで竣工披露パーティーが盛大に開催された。パーティーには北海道知事・高橋はるみ氏や農林水産省・本川一善畜産部長、ホクレン農業協同組合連合会・矢野征男代表理事会長など道内外から多数が出席し、新工場の門出を祝った。
 このなかで本川畜産部長は、「2月21日に価格・関連対策が決定したが、飼料高を反映して、その議論は大変厳しいものだった。現在日本で使われる配合飼料は2400万t。配合飼料の価格高騰による影響は3600億円にも上る。この重しを解消して、畜産が続くようにわれわれも努力していきたい。一方で、生産者の方には、生産性を上げてコストを下げる努力を続けていただきたい。また、努力の限界を超えたコストアップ分は、消費者理解で価格対応していかなければならない」などと生産者・乳業者・行政が一体となって難局を乗り切っていくよう声をあげた。そのうえで、「増産や輸入からのシェア奪還によって所得を増やすという点からすれば、チーズは一番だ。すでに関税率が低く国際競争力もある分野であり、非常に期待される分野だ。大手各社が大規模工場を発表しているが、それらがフルに稼動していけば、平成の畜産危機は乗り切っていけるだろう」とチーズ分野への期待を述べた。

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