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《2007年02月14日》

酪総研シンポジウム 開催
「それが現実となったら、いくら規模拡大してコストダウンしても、
コスト競争で勝てる見通しはない」
(鈴木宣弘東大教授)

 雪印乳業 酪農総合研究所(所長/土井時久氏)主催による「平成18年度酪総研シンポジウム」が2月13日に札幌市内で開催され、酪農家をはじめ関係機関や関連会社などから約240名が参加した。

 今回のテーマは「フードシステムからみた生乳需給の現状と展望〜いかにして国産乳製品需要を拡大するか〜」として、以下の講演および総合討論が行われた。
講演@「牛乳・乳製品フードシステムの閉塞性を打開するには」
講師:鈴木 宣弘 氏(東京大学大学院 農業生命科学研究科 教授)
講演A「国際市場の動向とチーズ国産化の可能性」
講師:大塚 義幸 氏(チェスコ 代表取締役社長)
講演B「国産乳製品需要拡大への実需者からの提言」
講師:庄司 昭夫 氏 (潟Aレフ 代表取締役社長)

 講演@の鈴木教授は国際化への対応にも触れ、「豪州とのFTAで、仮にも乳製品がゼロ関税になったら、加工原料乳価は20円になってしまう。さらに、飲用乳市場も安泰とは言えない。中国では1年に400万t、日本の北海道の生産量分くらいが増加するという、驚異的な増産が続いており、近い将来、輸出能力を持つ可能性がある。それらが仮にも現実になった場合、日本酪農がいくら規模拡大してコストダウンしても、どんなメガファームであっても、コスト競争で勝てる見通しはない」としたうえで、「われわれが目指すべきは、環境にも人にも優しい環境保全・循環型の酪農経営に徹して、消費者に自然・安全・本物の牛乳を届けるという、食に関わる人間の本質の基本的な使命に立ち返ることではなかろうか。それによって、地域の消費者と密接に結びつくしかない」と語った。

《詳しくはDairy Japan 4月号で》

雪印乳業 酪農総合研究所:http://rakusouken.net


【生乳需要の拡大のためにできること】
プラスワン牛乳運動