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《2007年01月25日》

よくわかる改良・授精の基礎知識
〜AI・ET・IVF師、そして酪農ヘルパーからのススメ〜
デーリィ・ジャパン社

1月16日、栃木県・那須塩原市で書籍「chihoのよくわかる改良・授精の基礎講座」の筆者:満島千穂さんのセミナーが開催されました。セミナーは、酪農家や酪農夫人、酪農ヘルパー、人工授精師などの皆さんが参加し、AI・ET・IVF師、酪農ヘルパーそれぞれの立場からの見解や現場情報もたくさん盛り込まれており、大変好評でした。今回はセミナーの一部をご紹介します。

●発情発見のコツ
 一番簡単な発情発見は『牛のリズムが狂う』ことを見つけることです。例えば搾乳後にはいつも寝るのに、寝ないとか、エサの食べるリズムがおかしいとか、搾乳のリズムが違うとかです。搾乳待ちの立ち位置もポイントです。いつもの立つ位置と違ったりすると、それは何らかのホルモンの働きで身体が高調状態にあるということです。牛は、絶対的な固執があり、毎日同じリズムで生活しているこだわりが強い動物です。そのこだわりを覆す行動が発情だと思いませんか? 牛の管理をしてる方なら、誰でもうなずけることだと思います。これが一つの発情サインです。牛の一挙手一投足で、「あ!発情か?」と思えるように、常に牛と正面から真剣に向き合いましょう。

●酪農家さんが授精師さんに連絡するタイミング
 慌てて「今すぐ来て!!」と頼む方がいらっしゃいますね。何も慌てる必要はありません。24時間という長い時間があります。その中でLHサージは6〜12時間持続しています。その間に授精できればいいのですから、授精可能期間は結構長いのです。酪農家の方が「発情だったかも・・・」と不安になっても慌てずに獣医師・授精師に相談しましょう。そこで技師が、自分の巡回経路や、その牛の具合を考慮して来てくれるハズです。電話の際は、いつ発情に気がついたか、前回の発情はいつだったか、気がついた点、発情徴候の強弱などを話してくれると、技師に「授精適期予測」がつくのでありがたいです。

●ヘルパーから見た、酪農家がヘルパーと上手く付き合う方法
 酪農家さんは、ヘルパーを使い始めた時点から『雇用者』になるのです。雇用するということは、今まで家族間で行ってきた経営では通用しません。他人が経営に関わってくるので、社風(牧場)がガラリと一変します。経営者の役割は、社会や人々の進歩・発展に貢献しながら、組織メンバーの生活や安全を守り、安定した経営を維持していくというものです。
 ヘルパーを生かすも殺すも酪農家さん次第なのです。「あいつはダメだ」「あれは使えない」と嘆く前に、まず自分自身を見直してみるのが大切です。酪農家さんは好きな機械のかもしれないけれども、ヘルパーさんが使いこなせないような機械やトラクターは、ヘルパーを使うという立場に置かれている方は、用いるべきでないですね。自分にヘルパーを合わせさせるということも大切ですが、自分もヘルパーに歩み寄り、ヘルパーになった立場も考慮するということが大切です。つまり『折り合いをつける』ということが重要なのです。「うちは、誰かにやってもらわなきゃしょうがないんだ」という謙虚な気持ちを、ほんの少しお持ちになると、ヘルパーとの関係が良くなっていくと思います。


【生乳需要の拡大のためにできること】
プラスワン牛乳運動