お役立ち情報DJニュース
《2006年12月22日》

千葉県で全酪農家(約1000戸)が宅配の販路拡大に取り組む

  千葉県酪連では、平成18年11月下旬から1カ月間、会員農協の職員や酪農家が、宅配牛乳の販路拡大に取り組みました。
  これは、「職員や酪農家みずからが牛乳の販路拡大に取り組むことで牛乳消費の減少を食い止めるとともに、酪農家に意識改革を実感してもらうことが狙い」(斉藤伸一参事)。

 会員農協では、全ての組合員酪農家に商品カタログを配り、牛乳、乳飲料、ヨーグルトの3商品の宅配顧客の獲得を呼びかけました。酪農家が顧客を開拓し、契約をとったら、近隣の牛乳宅配店が配達する仕組みです。新規顧客にはキャンペーン期間中、チーズがプレゼントされました。
 普段は生乳生産に専念してきただけに、「販売」は初めて経験するという酪農家がほとんど。最初は親戚や知人から勧誘を始めました。

 この取り組みについて千葉県三和酪農協・石橋組合長は「自らが販売することによって販売のむずかしさがわかってきたと思います。牛乳だけでなくヨーグルトや加工乳の注文があり、消費者のニーズを捉えた生産をしていかなければならないことも感じました。また、今回チーズのプレゼントを行ったこともあり、今後はチーズの消費拡大も合わせて目指したいです。今回のことで、“自分たちが生産した生乳を消費者に届ける”ということまで関わって行かなければならないと感じました」と語っています。

 また東葛千葉酪農協・斎藤昌雄組合長は「自信を持って販売するには、自分が搾っている生乳の乳質が良くなくてはダメ。だから、これをきっかけに酪農家の意識も変わってきし、乳質も良くなってきました。同時に、売ることを通していろいろなことが見えてきました」と語っています。

 そしてうちぼうミルク農協の増戸弘義組合長は「自分で宅配牛乳を買ってみると、消費者の視点が理解できます。また、成分無調整だけで、牛乳の消費を伸ばしていける時代ではないことも改めて実感しました。消費者がどういう牛乳をほしがっているか、ニーズに合わせた商品の研究・開発にもっと力を注いでほしい」と言い、「牛乳普及へのお金のかけ方も、もっと考えるべきだと思います」と語っています。

 千葉県酪連では「宅配顧客を拡大しても、即効的に消費増大を期待するのはむずかしいだろうが、こうした動きは積み重ねていくことが大事。牛乳消費が落ち込む冬休み前と夏休み前など、年2回は実施していきたい」としています。


【生乳需要の拡大のためにできること】
プラスワン牛乳運動