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北海道では昨年末から年始にかけて、チーズ工場のタンク内に貯留されているホエー約2000tを廃棄し、その分の生乳を処理するほか、都府県の乳製品工場に生乳を送って乳製品加工した。さらに3月に入ると、こうした方法での対応も困難になり、乳業工場で受け入れることが物理的に不可能な生乳が発生し、3月18日には前例のない生乳の産廃処理という事態に陥った。
処理不可能乳の発生を受け、生産者団体である將央酪農会議は各指定団体に向けて、全国的に回復基調にある生乳生産の動向と乳業者との取引数量、全国連への再委託数量の実態を踏まえ、@初生子牛への全乳哺育、A乾乳の早期化、B駄牛淘汰の徹底、などによる生乳出荷の抑制を求めるほか、ホクレンは3〜5月にかけて牛乳200驛pックの無料キャンペーンを行っている。
こうした緊急事態が提起している問題は、酪農と乳業が不可分な関係であるという現実である。ある大手乳業メーカー酪農部幹部は、「以前はh酪農・乳業iの関係だったが、いまはh酪農乳業i一体で考える時代」と強調している。酪農と乳業の間にあった「・」がなくなったのだ。そして、生乳処理能力を超えた生乳生産はできないという現実である。
消費低迷や学校給食の休止期という生乳処理・消費の動き、すなわち生乳需給を無視した酪農生産と生乳流通は成り立たないことを、私たちは改めて銘記すべきだろう。乳業のサバイバルとは、とりもなおさず日本酪農のサバイバルでもある。
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