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【Dairy Japan 4月号】
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Dairy Japan Notes(でーりぃ・じゃぱん・のーと) 4月号
日本の酪農乳業が攻めの産業に転じていく
  「ある程度のリスクは冒されなくてはならない。われわれがよく知っている中国のことわざがある―虎穴に入らずんば虎子を得ず」とは、昨年の暮れに香港で開催された世界貿易機関(WTO)閣僚会議で事務局長が述べた言葉である。
 WTO農業交渉問題に限らず、今のわが国の酪農乳業界が直面している課題と取り組みにも、そのことわざが当てはまるようだ。

 まずは今年度の生乳計画生産。販売基準数量を5.4%減らして、生乳需給に影響を与えないことを条件として約21万tの特別枠を設けた。それは、昨年度に引き続き、輸入調製品や飼料用原料向けに置き換える脱脂粉乳とバター対策である。これらの価格は安価な輸入品に合わせざるを得ず、しかも指定団体の販売努力も不可欠となる。つまり、そこでは既に、国際競争に足を踏み入れているわけである。
 さらに、平成20年度から本格化を見込んでいる、北海道のチーズ向け生乳での生産回復。そこでもチーズ乳価は安いことから痛みは伴うが、国際競争に対向できるレベルに近づくものであり、新たな展開が期待されるとも言われている。
 そしてボジティブリスト制度。既に始められている生産管理の記帳、記録、検証の義務が5月から本格化する。白ければ売れるというのは遠い過去のこと。これからは、たとえ生乳の衛生基準を満たしていても、酪農家も食品従事者であることから、安全・安心の担保となるように自ら進んでそれに取り組まなければならないということである。そうすることが国際的にも日本の牛乳乳製品の質の高さを証明することにつながり、海外とくに近隣アジア諸国へのプロモーションにも使えることになると言われている。

 こうした一連に共通するのは、守りの姿勢から、攻めの姿勢に転じようという気配が見受けられていることである。まさに、虎穴に入らずんば虎子を得ず。その虎子とは、国内生乳の需要拡大、マーケットの拡大である。
 平成18年度は、日本の酪農乳業が攻めの産業に転じていく初年度となることに期待するとともに、各種の取り組みは、そのためのトレーニングであるとも受け止めたい 。
《More Information》
牛乳生活情報Vol.44 特集「2006年 酪農乳業はこうなる」
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